後輩たちに向けて

後輩たちに向けて

2021年7月17日 学生ブログ 最新情報 0

 

 このコラムが、ぼくにとってMEIKEIオープン最後の仕事になる。ここまで3年半関わってきて様々な経験をさせてもらった。だからこのコラムも、今までお世話になった人、一緒に仕事をしてきた同期、はたまた自分が経験してきたこと、何について書くか、その中で自分が伝えられることは何か、ここ最近ずっと考えていた。考えた末、まだ大会本番を経験していない後輩に向けて書くことに決めた。ぼく自身2019年大会の一度しか経験していなくて、偉そうに書ける身分ではないが、そこは目をつぶってもらいたい。また、後輩だけでなく、まだ大会に来たことのない人にも読んでもらえたらと思う。長くなってしまったが、お付き合い願いたい。

 ご存じの通り、大会本番は3月下旬。そこに向けた準備は前年の9、10月ごろから始まり、約半年に渡って活動を続ける。今大会はすでに1年以上活動していて長期戦になっているが、例年だと準備しなければいけないことは今大会より多く、それを短期間で行い、準備期間はずっと仕事に追われている気持ちになる。企業への協賛のお願いや広報活動、ポスター・パンフレット製作など大きな仕事もあるが、実際はそれに比べて地味な、細かい仕事が多い。MEIKEIオープンは学生主体で活動する大会であり、学生のアイデアが形になるチャンスが多いが、その細かい仕事はどちらかと言えば「やらなければいけないこと」で、正直楽しい仕事ではない。ただ、そういったことが土台としてあり、その上で自分たちのアイデアを形にできる、ということを実感でき、ぼく自身非常に勉強になった。

 大会1か月前からは、様子が徐々に変わってくる。会場のレイアウトや製作物の洗い出し、備品の確認など実際に期間中どう動くかを想定して詳細を詰めていく。またWC大会やイベントもあって、大会のお客さんとしてではなくスタッフとして動く機会が増える。スタッフジャンパーを着ている時は身が引き締まる思いだ。
前述したように、この大会は学生のアイデアを形にできるチャンスが多い。学生が提出した企画書が幹部メンバーの精査を受け、実現に向けて動き出すのもこの時期である。自分が思いついたアイデアがいよいよ形になる。そのワクワクやドキドキは発案した本人しか味わえないだろう。積極的に行動してそのワクワクやドキドキを味わってほしい。
大会2、3日前からは、コートの近くにテントや机などを並べ、会場の骨組みが出来上がっていく。観客席の受付や売店などのブース、これまで紙や頭の中だけで共有されていたものが目に見えるようになり、ここまで半年をかけて準備してきたものがいよいよスタートラインに立つ感じがする。

 大会が始まると同時に、選手、審判が会場に来る。そこには日本人だけでなく海外の人もいて、国際大会ということを改めて感じさせる。プロの選手が、普段自分たちが練習しているコートでウォーミングアップをする。試合開始前には審判がネットの高さやシングルスポールの位置など、ルール通りにコートを整える。その時のコートは普段と全く違う顔をしていて、気安く足を踏み入れられない。試合が始まると、選手のスーパーショットはもちろんだが、様々な感情が渦巻く。プロの本気のプレーを間近で感じ、感情なども含めて自分のテニスとの違いを感じられるのは、やはり会場で生で観戦することの特権だと思う。早く以前のように観戦できるようになってほしいものだ。
会場に訪れる人の中で、お客さんの存在は欠かせない。地元の方やテニス観戦が好きな方、大学のテニスサークルでテニスをしている方、老若男女様々な人が訪れ、観客席で試合を観戦する。それだけでなく何かの都合でたまたまテニスコートの近くを通った人が、ふと足を止めて試合を見ていくこともある。決勝、準決勝の日には200人を超える観客がひな壇を埋め、準備してきたブースにも数えきれないほどの人訪れる。まさにひとつの「お祭り」のような熱気を帯びる。それを自分たちの手で作り上げたと思うと、運営の大変さやそれまでの苦労など何もかもが報われた気がして、これ以上の喜びや興奮はないとすら思える。

「大会期間中が一番楽しい。」大会を経験した先輩はみな、口をそろえて言う。1回しか経験していないが、ぼくも自信を持って言う。やはり期間中が一番楽しい。その楽しさは、深く関われば関わるほど大きくなる。後輩たちには、1人でも多くその楽しさを味わってもらいたい。先輩たちがなぜここまで熱量を持って大会に関わってこれたのか、分かるはずだ。そしてこんな経験はなかなかできるものではないと思う。そのチャンスを存分に活かしてほしい。
伝わらないことの方が多いと思うが、ぼくが伝えられるのはこれぐらいだ。あとは自分たちで経験してもらいたい。こんな状況の中でもここまでぼくたち4年に付いてきてくれたみんな、本当にありがとう。みんなが運営する大会は、非常に楽しみで、期待している。これでもかと言うほど、頑張ってほしい。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。つらつらと自分の好きなように書いてしまいました。最初にも述べましたが、自分にとってこれが最後の大きな仕事になるので、ご容赦ください。何かひとつでも皆さんに響いてくれれば幸いです。
大会を応援していただいている皆さまにおかれましては、次回の大会ではここまで準備してきているものが激流のように溢れ出てくると思います。存分に楽しんでもらいたいです。また、実際に会場に訪れ、活き活きしている学生の姿も合わせてお楽しみください。学生一同、それが実現する日を首を長くして待っております。ぜひ会場にお越しください。

最後になりましたが、引き続き、筑波大学MEIKEIオープンテニスをよろしくお願いいたします。
これまで、本当にありがとうございました。

筑波大学体育会硬式庭球部4年
髙井敬太